人生の中で、何か後悔している事ってあるでしょうか。
悔いのない人生を、というけど難しいですよね。経験しないとわからないし。
私はひとつ、人生において大きな後悔があります。
あの時の自分をひっぱたいて目を覚まさせたいです。
しんどい毎日から、逃げることができずに9年過ぎた
20代の頃に勤めていた職場は調剤薬局でした。パートとして働きだしました。
私は薬剤師ではないので仕事内容は調剤の補助やPC作業や接客などです。
地味に見えるかもしれませんが、正確さとスピード、状況判断、チームワーク、事務作業、色んな能力を求められる仕事です。
忙しい時は目が回りそうになる中でミスなく要領よく動かなくてはなりません。
私はそんな仕事がうまくいかず、毎日怒られてばかりでした。
オーナーの当たりがキツく、だんだんメンタルをやられていきました。色々言われたし、された。
薬を扱う仕事なので厳しくなるのは当然かもしれませんが、キツく冷たい態度とられ続けると、それが怖くて「ミスをなくす」というよりも「怒られるのを避ける」行動になっちゃうんですよね。
理不尽に冷たくされたり精神的サンドバッグみたいにされると、もう訳が分からなくて混乱しました。狭い職場だから逃げ場も無い。
もう何度も「もうつらい。辞めたい」と思いました。
でもなかなか辞めることができずに、ズルズルと9年の月日が流れてしまいました。
辞められなかった理由
・辞める意思を伝えても、なんやかんやで説得されたり説教されて却下された
意識してやってたのかは知らないけど、相手をコントロールするのが上手かったのだと思います。
でも、無理やりにでも辞める、という度胸が当時の私には無かった。
「こんなの簡単な部類の仕事だ」
「辞めた所でどこに行っても同じ」
オーナーに言われたこの言葉を真に受けてしまっていました。
・辛いことから逃げること=甘え・悪、という意識が自分にあった
「そんな辛さ、社会に出ればあたりまえ」
「私なんてもっとひどい事言われたことがあるし(謎のマウント)」
悩んで人に相談したら上記全部言われて、悩みが軽くなるどころか余計に自分を責めて落ち込みました。笑
やっぱり自分が甘えてるだけなんだって思っちゃいますよね。
「逃げる=甘え」「我慢=当たり前」という考えは今も社会に蔓延っていると思います。
ここで働いていたのは大分昔の話なので、当時は今よりもっとそんな意識が強かったと思います。
そういえば、新しい人を入れても、皆1~数ヶ月で辞めていきましたね~。
やっぱり異様な職場だったと思います。
人員が増えないから、ポンコツな私でも余計にやめて欲しくなかったんでしょうね。人手が足りないから休みも取れない。有給など幻です。(パートでも有給は取れます)
あと、途中でうっかり正社員になってしまい、余計に辞めづらくなりました。笑
といっても厚生年金には入れず、手取り14万でボーナス無し、もちろん有給は幻😇
そして責任というオプションは増え、更にキツく当たられる毎日となりました。
スポンサーリンク
ストレスが溜まりすぎた自分が怖くなった
仕事も人も苦痛で、毎日が憂鬱でした。
家を出る前にお腹が痛くなることもよくありました。
自転車通勤だったのですが、行きたく無さ過ぎて、信号待ちで「ここで道路に飛び込んだら出勤しなくて済むんだ」とぼんやり考えていました。死んだ目をしていたと思います。
ある日、通勤途中、進行方向に小学生の列が横断していました。遠足か野外学習か、何クラスもの長い列がチャリを止める私の目の前を通っていき、なかなか向こうに行けません。
私はとてもイライラしました。
なんで通してくれないの、いつまで待たせるつもり?遅刻したらどうしてくれる…
私は思わず、怒鳴ってしまいました。(何を言ったのかはっきり覚えていない…)
見知らぬ他人にいきなり怒鳴るなんていつもならありません。「ちょっとごめん通してね~」で済ませていた事です。完全に自分の個人的なイライラをぶつけた勝手な言動です。
とうとう、ストレスを外に向けてしまった。
無差別に怒りをぶつける人を軽蔑していたのに、自分がそういう人間になってしまっていました。
自分が怖くなりました。
小学生はびっくりしたと思います。
せっかくの楽しい気分に水を差してしまい、今思うと申し訳ない気持ちです。
当時は他人の事など、考える余裕も無くなっていました。
最終的にどうやって辞めたか
転職のための勉強をはじめたことがきっかけです。他職の勉強をすることで、もうここで働く意思は無いことを暗にアピールしました。仕事と両立してスクールにも通ったので本気度も伝わったのでしょう。
勉強始めたのは、スキルが無いので何か専門で勉強したかったという思いからです。
そしてスクールを卒業し、今の仕事を見つけて無事に退職することができました。パートですけど、あの時よりはまだ気が楽です。
ただ、勉強内容に関してはめちゃくちゃ興味があってやりたい!という程の熱はなかったので、知識は付いてもあまり身は入りませんでした。笑
仕事で役立ってるので無駄にはなっていませんが…
スクール通いしている間は仕事のことを忘れて過ごせたので、仕事との両立はハードだったけど苦ではありませんでした。ある意味救いになってたというか、気分転換にもなってたかな。
辞めてから思った事
もっと早く現状から逃げれば良かった。それだけです。
つらいという事は、合わないという事です。
ストレスに耐え続けて得たものなんて何もありません。
全くの無駄だった、とまでは思わないけど、合わない仕事と合わない人達に精神すり減らしながら自分を無理やり納得させて働いていた長い時間、本当にもったいなかったなと思います。
9年って、20代のほぼ全部ですよ。大きすぎますよね。
もっと早く辞めていれば、その分早く新たな行動もできたかもしれないのに。
スポンサーリンク
嫌なことやつらいことに大切な時間を割いている暇はない
「自分のやりたいことに繋がっている」つらさは、時に避けられない事もあります。
でもそうでなければ、つらさや嫌なことに人生の時間を捧げる意味はあるのか…それで心身を壊したら元も子もありません。
人生の時間は有限です。つらいことよりも、楽しいことに時間を使ったほうが幸せですよね。
自分の身を一番大事にすると決めたのが教訓
会社の都合、人間関係、仕事、お金。それよりもっと大事にしたいのは自分の身と自分の時間です。
私はこの出来事と、他の色んな経験や人の考えなどに触れて、
ストレスからは逃げたり距離を置いて、何より自分の心身を穏やかに保つことを、自分の生き方の軸にしようと心に決めました。自分にとってなによりも優先する大事なことです。
それに気付けたことが、後悔からの教訓かな😇
もし今つらい状況で苦しんでる人がいたら、自分と自分の時間を大事にして生きましょ。と言いたい。
お金はまた稼げても、時間は二度と戻ってこないですから。